関東三大虚空蔵 彦倉虚空蔵尊
丑・寅年生まれの守り本尊 祈願寺
縁起
当院は地域随一の名刹であり、創立は遠く足利時代と推定されております。安置されている虚空蔵菩薩様は後土御門天皇の御宇文明18年 (西暦1486年) に古利根川の洪水の折奥利根の上流から流着し、当地に来臨せられ滞留されました。弘法大師の御作ともいわれています。また、御宝前の御守鏡は大和武尊の御妃弟橘姫の御遺愛品といわれ、天正3年 (西暦1575年) に羽柴筑前守秀吉は、この御守鏡を東国で入手して、これを主君織田信長に献上されたとも伝えられております。
その後、信長公はこの守鏡を護符として常に身につけられましたが、同10年逆心光秀の反逆に遭い京都本能寺において殺害された時には、奇しくも焼失を免れて何者かの手によって東国の故地に持ち帰らせて、当山に奉献された結果、今日に及んで安置されているということになります。延享年間に御堂が美々しく改築されて以来、丑寅の人の守り本尊として威名は近郷近在に広まり、兼ねて家内安全・病気平癒の大衆の願望を成満せしめなさり、又、祈願の婦人に対しては安産子育て等に著しい功徳を授けられて参りました。
虚空蔵菩薩
虚空蔵とは宇宙のような無限の知恵と慈悲が収まっている蔵(貯蔵庫)を意味し、人々の願いを叶えるために蔵から取り出して知恵や記憶力、知識を与えてくれるとされております。真言宗の開祖・弘法大師は虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えるという虚空蔵求聞持法を行ったとされる。無限の記憶力がつき、仏の知恵を体得することができると言われている。求聞持法の本尊像のほかに、増益や除災を願って行う修法の本尊である五大虚空蔵菩薩がある。これは虚空蔵菩薩の持つ智恵を5方に配し、金剛界五仏の変化した姿としたもの。
成績向上、記憶力増進、頭脳明晰、商売繁盛、技芸向上のご利益がある。また、丑・寅年の守り本尊である。丑・寅年に生まれた人々の開運、厄除、祈願成就を助けると言われている。
境内のご案内
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山門 (仁王門)
昭和12年(1937年)再建
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虚空蔵堂(御堂)
延亭2年(1745年) 再建
虚空蔵菩薩像を含め、三郷市文化財に指定
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延命院本堂
文政3年(1820年)再建
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うなぎ供養塔
平成17年5月建立
>直径50cmの球体は宇宙を表し、内部には成魚と子うなぎの像が2匹づつ彫ってある。
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鐘撞堂
建立年不明
大晦日の除夜の鐘に利用
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延命院墓地
分譲中
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水屋
大正14年(1925年)再建
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力石
13個ある石は昔若者達が力くらべに使った
年間定例行事
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1月1日
初詣/新春初護摩
毎年多くの方々にお越しいただいております。
虚空蔵菩薩様のご利益にお授かりください。
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4月13日
虚空蔵尊縁日(大護摩会)
境内は露店・植木商の出店で賑わい、
御堂では大護摩会が挙行されます。
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10月 第4日曜・月曜日
うなぎ供養会
うなぎに関わりのある方、うなぎが大好きな方が
うなぎに感謝し敬意を表す会です。
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10月下旬-11月中旬 (平日要予約)
七五三祈願
受付時間:午前10時~午後3時 御祈願料:5,000円
平日は、ご予約のうえお越し下さい。上記以外でもお問い合わせ下さい。
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10月下旬-11月中旬
菊まつり
七五三祈願にあわせ、菊まつりを開催します。
菊の花の中で、子供さん・お孫さんの健やかな成長をご祈願下さい。
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12月31日
除夜の鐘打会、大晦日
大晦日 11時45分~ 除夜の鐘打会(先着108名 粗品進呈)
0時30分より初護摩厳修