「施餓鬼会開催」

認知症写真3「施餓鬼会開催」 2019.8.27(火)

 真言宗豊山派 延命院 別当彦倉虚空蔵の住職の石井秀誉で御座います。ホームページをリニュアルする以前、「住職の一人言」と題して身近な出来事等を何回か投稿させて頂きましたが再度身近な出来事等を投稿致しますのでお読みいただければ光栄です。
 寺院(一部寺院を除く)では年に1回「施餓鬼会」という儀式が行われます。「施餓鬼会」とは……餓鬼に施す会と書きます。(当寺では8月17日(土)に開催) 餓鬼とは骨と皮だけになり、いつも飢え、渇きに苦しみ鬼のような姿になっている精霊。その他、自分の先祖等この世に命のあったすべてのもの、生けとし生けるもの全ての霊魂【三界万霊】に食べ物をお供えして檀信徒並びに僧侶と共に寺院等にて供養する儀式。
 この儀式の前に参列者に対しお話しをする「法話」があり、毎年この法話を楽しみに来寺する方もおります。以前は僧侶の仏教的なお話が主体でありましたが、最近では文化財審議委員さんの「三郷の歴史」、元警察官による「振込詐欺」等生活に密着した内容を題材にしております。
 今年は「認知症」について保健師及びケアマネージャーによる講演がありました。それによると平成24年(2012年)には65歳以上の高齢者の【7人に1人】→(2025年)には【5人に1人】に増加するとのこと。大変ですね。60名程の参列者があり、他人事では無いと皆さん真剣に聞いていました。来年も生活に密着した内容を計画致します。